公開日 2024年06月14日
第274回 遺伝子機能解析部門セミナー
(第401回 細胞工学研究会)
日時:令和6年7月12日(金) 13:00〜14:30
場所:島根大学生物資源科学部3号館201講義室
演題:繊毛内タンパク質輸送装置の構築様式と機能 —繊毛病の分子メカニズム解明に向けて—
演者:加藤 洋平 氏(広島大学・ゲノム編集イノベーションセンター/プラチナバイオ株
式会社)
ヒトの多くの細胞には「一次繊毛」と呼ばれる、細胞膜から突出した毛のようなオル
ガネラが存在します。一次繊毛は、長さが数マイクロメートル、太さが約300ナノメート
ルしかない非常に小さな構造ですが、私たちの体にとって極めて重要な役割を果たしてい
ます。一次繊毛には多くの受容体が存在し、細胞外のシグナルを受け取り、細胞内に伝え
るための「細胞のアンテナ」として機能しています。一次繊毛が正常に形成され、機能す
るためには、繊毛内に必要なタンパク質を適切に運ぶ仕組みが必要です。もし繊毛内タン
パク質輸送に異常が生じると、「繊毛病」と総称される多様で重篤な遺伝性疾患の原因と
なることが知られています。
一次繊毛の中には、繊毛内タンパク質輸送装置(略してIFT装置またはIFTトレイン)と
呼ばれる巨大なタンパク質複合体が存在しています。IFT装置はモータータンパク質のキ
ネシン-2とダイニン-2によって駆動され、秒速約1マイクロメートルでタンパク質の運搬
を行っています。私たちの研究室(京都大学 薬学研究科 生体情報制御学分野)では、過
去10年間にわたってIFT装置の研究を行ってきました。本セミナーでは、「観るだけでわ
かるタンパク質間相互作用解析法(通称:VIPアッセイ)」、「CRISPR/Cas9を用いたゲノ
ム編集」、「膨張顕微鏡法による超解像イメージング」などの手法を用いて明らかにした
IFT装置の構築様式と機能、および繊毛病発症の分子メカニズムについて紹介します。
上記は前職の京都大学で行っていた研究になります。昨年からは広島大学ゲノム編集イ
ノベーションセンターおよびプラチナバイオ株式会社において、ゲノム編集技術の研究を
行っています。現在取り組んでいる、ゲノム編集によるアレルゲン低減卵の開発について
も合わせてご紹介します。
司会:清水 英寿 氏(島根大・生物資源)
(第401回 細胞工学研究会)
日時:令和6年7月12日(金) 13:00〜14:30
場所:島根大学生物資源科学部3号館201講義室
演題:繊毛内タンパク質輸送装置の構築様式と機能 —繊毛病の分子メカニズム解明に向けて—
演者:加藤 洋平 氏(広島大学・ゲノム編集イノベーションセンター/プラチナバイオ株
式会社)
ヒトの多くの細胞には「一次繊毛」と呼ばれる、細胞膜から突出した毛のようなオル
ガネラが存在します。一次繊毛は、長さが数マイクロメートル、太さが約300ナノメート
ルしかない非常に小さな構造ですが、私たちの体にとって極めて重要な役割を果たしてい
ます。一次繊毛には多くの受容体が存在し、細胞外のシグナルを受け取り、細胞内に伝え
るための「細胞のアンテナ」として機能しています。一次繊毛が正常に形成され、機能す
るためには、繊毛内に必要なタンパク質を適切に運ぶ仕組みが必要です。もし繊毛内タン
パク質輸送に異常が生じると、「繊毛病」と総称される多様で重篤な遺伝性疾患の原因と
なることが知られています。
一次繊毛の中には、繊毛内タンパク質輸送装置(略してIFT装置またはIFTトレイン)と
呼ばれる巨大なタンパク質複合体が存在しています。IFT装置はモータータンパク質のキ
ネシン-2とダイニン-2によって駆動され、秒速約1マイクロメートルでタンパク質の運搬
を行っています。私たちの研究室(京都大学 薬学研究科 生体情報制御学分野)では、過
去10年間にわたってIFT装置の研究を行ってきました。本セミナーでは、「観るだけでわ
かるタンパク質間相互作用解析法(通称:VIPアッセイ)」、「CRISPR/Cas9を用いたゲノ
ム編集」、「膨張顕微鏡法による超解像イメージング」などの手法を用いて明らかにした
IFT装置の構築様式と機能、および繊毛病発症の分子メカニズムについて紹介します。
上記は前職の京都大学で行っていた研究になります。昨年からは広島大学ゲノム編集イ
ノベーションセンターおよびプラチナバイオ株式会社において、ゲノム編集技術の研究を
行っています。現在取り組んでいる、ゲノム編集によるアレルゲン低減卵の開発について
も合わせてご紹介します。
司会:清水 英寿 氏(島根大・生物資源)